各ワインのカロリーと他のお酒との違い
健康効果や美容効果もあると言われることの多いワインですが、やはりカロリや糖質のことが気になる人も多いのではないでしょうか。私もすごく気になります。
今回は、ワインの種類やアルコール度数によるカロリーの違い、他のお酒と比べてどうなのか、カロリーの低いワインについてもご紹介します。
種類別でのワインの違い
日本食品標準成分表2015年版(七訂)によると、非発泡のワインのカロリーは、赤ワインと白ワインが1杯100mlあたり73kcal、ロゼワインは77kcalです。もちろん、これはあくまでも平均的な目安なので、個々のワインによっても幅があります。
ワイングラス1杯の量を120mlとして計算すると、これらのワインのグラス1杯のカロリーは約90kcalということになりますね。
甘口のロゼワインは約80kcal、やや辛口~辛口のスパークリングワインは約100kcal程度と、少し高めです。貴腐ワインだけは糖分がかなり高いので、カロリーが心配な人は気をつけましょう。
アルコール度数で変わる
アルコール成分は1gあたり7kcalなので、一般的にアルコール度数が高いワインほどカロリーも高くなります。アルコール度数の違いには、ブドウの糖度の高さが最も大きく影響しています。
ブドウの糖度は、ブドウ品種や産地の気候によっても違いが見られます。
また、白ワインは赤ワインと比べて発酵温度が低く、アルコール発酵も早めに止まるので、アルコール度数は低めになる傾向があります。
ワインのアルコール度数についてはこちら↓
他のお酒とのカロリーの違い
ワイン以外のお酒のカロリーは、どのくらいでしょうか。
主なお酒の100mlあたりの平均的なカロリーは、ビールは40kcal、日本酒は105kcal、焼酎は145kcal、ウイスキーは、237kcal、梅酒は156kcalなどです。
ビールは1回に飲む量がワインよりも多くなりがち。当然、たくさん飲めばカロリーが高くなります。逆に焼酎やウイスキー、梅酒などは、ロックや水割り、ソーダ割りで少量だけ飲む場合には、100mlあたりのカロリーよりも低くなります。
そう考えると、ワインはアルコール度数の割にカロリーが低いお酒だと言えます。
カロリーの低いワインは?
赤ワインの場合、一般的にはライトボディのワインの方がアルコール度数が低く、カロリーも低めの傾向があります。
白ワインなら、軽い口当たりのものや甘口のものには、アルコール度数が5~10%くらいのワインもあります。ドイツのリースリングなら7~8%くらい。
アルコール度数だけでカロリーが決まるわけではありませんが、選ぶ時の参考にはできますね。
ノンアルコールワインは太らない?
ワインに含まれているポリフェノールは、健康に良い成分として知られていますが、実はノンアルコールワインにもポリフェノールが豊富に含まれているんですよ。そして、脱アルコール製法で造られたノンアルコールワインは、カロリーや糖分が通常のワインの3分の1~2分の1程度です。
最近は製法に工夫が凝らされ、ワインが持つ渋みや発酵することで生まれる複雑な味わいまで、通常のワインにかなり近い風味で再現された商品が増えてきています。
太る原因はワインではなく食事にあった
ワインは上手に選んで飲みすぎなければ、比較的カロリーを抑えやすいお酒です。ただし、チーズやパスタ、ピッツァ、肉料理などワインによく合うメニューは、炭水化物や脂質が多く含まれているので要注意。
ワインを飲んだら太るのではなく、ワインが食欲を増進させて、ついつい料理やおつまみを食べすぎるから太るのです。
ワインのお供として一緒に楽しむ食事やおつまみには、くれぐれも気を付けましょう。
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