白より赤ワインが高血圧予防に効果バツグン!赤ワインがもたらす効果がすごかった

白より赤ワインが高血圧予防に効果バツグン!赤ワインがもたらす効果がすごかった

赤ワインは高血圧予防やその他健康に効果あり!

昔から、お酒は「百薬の長」とされてきました。世界中にはその土地ならではの特徴を活かして造られたたくさんのお酒がありますが、ワインは健康に良いお酒として話題に上ることも多いのではないでしょうか。

ひとくちにワインと言っても、赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワイン、貴腐ワイン、さらに最近ではオレンジワインなども聞かれたことがあるかもしれません。

いろいろな種類のあるワインの中でも、特に赤ワインには生活習慣病のひとつである高血圧の予防など、体に嬉しい効果がいくつもあることで知られています。

赤ワインがなぜ体に良いのか

近年、その健康効果に注目が集まり、世界各国で様々な研究が進んでいます。
そして、赤ワインに含まれるカリウムとポリフェノールの作用に重要な鍵がある、ということがわかってきました。

今回は、赤ワインがもたらす健康効果のすごさについてお伝えしたいと思います。

血圧を下げる”カリウム”

ワインには、「カリウム」が多く含まれています。カリウムとはミネラル(無機質)の一種で、体内のナトリウム(塩分)を体の外へと排出する働きがあります。カリウムは、腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑制して、尿として排泄するのを促進してくれます。その結果、血圧を下げる効果が得られるのです。

日本高血圧学会が定めている高血圧の診断基準は、収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合です。
日本人の高血圧の原因で最も多いのが、塩分の摂りすぎによるものだと言われています。

お酒を飲む時にはついつい手が伸びてしまう、おつまみにも塩分が多く含まれているものがたくさんあるので、気を付けたいところですね。

また、今は高血圧ではなくても、両親や祖父母など家系に高血圧の人がいる人は、そうでない人に比べて遺伝する確率が高いとも言われているので、気を付けておいて損はありません。

「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によると、ワイン100g中に含まれるカリウムは、白ワインとロゼワインがいずれも60mgなのに対して、赤ワインは何と2倍近くの110mも含まれているんですよ。ちなみに、同じ100g中に含まれるカリウムの量は、ビールは34~65mg、日本酒だと5~7mg。

高血圧が気になる人は、赤ワインを選ぶのが断然おすすめです!

動脈硬化や脳梗塞を防ぐ”ポリフェノール”

日本の国立健康・栄養研究所とサントリーが共同研究を行い、1994年に発表したデータには、「赤ワインには動脈硬化を予防する効果がある」という内容が書かれています。ここで指摘されたのが、赤ワインに含まれているポリフェノールの効能です。

動脈硬化とは簡単に言うと、血管が厚く硬くなって、血液の詰まりを起こしてしまう状態。それが頭で起こると脳梗塞や脳卒中に、心臓で起こったら心筋梗塞になります。動脈硬化を起こす原因は、体内に活性酸素が増えることで悪玉コレステロールが増加し、その悪玉コレステロールをやっつけようとして戦ってくれた細胞の死骸が、血管の壁にたくさん溜まってしまうから。

赤ワインには、アントシアニンやレスベラトロール、タンニン、カテキンなど、動脈硬化や脳梗塞の予防に効果的だと言われる多くの種類のポリフェノールが豊富に含まれています。これらの成分はアルコールと一緒に摂取することで、より体内に吸収されやすくなるのだとか。

白ワインやロゼワインにもポリフェノールは含まれていますが、その量は圧倒的に赤ワインの方が多いです。理由は、製造工程の違いにあります。
ブドウのポリフェノールの大半は、皮と種の部分に含まれています。そのため、皮や種とともに発酵させて造る赤ワインには、圧倒的にポリフェノールが多く含まれているのですね。

赤ワインをポリフェノールの含有量で選ぶなら、ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローがおすすめです。さらに、産地は日照時間が長い地域を選ぶと良いでしょう。太陽の日差しをたっぷり浴びて育ったブドウから造られた赤ワインは、より多くのポリフェノールを含んでいるそうですよ。

【まとめ】飲み過ぎには注意

赤ワインの嬉しい効果についてご紹介してきました。ただし、これらは全て「飲み方や量を間違えなければ」という条件付きです。

「百薬の長の目盛りの難しさ」と川柳にも詠まれていますが、体に良いからといって飲みすぎないよう、くれぐれも注意しましょう。

ワインのカロリーや糖質がどれくらいかも知る必要があります。以下の記事をぜひ参考にしてください。

ワインのカロリーや糖質について|カロリーの低いワインもご紹介

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