ワインで頭痛がするのは体が出す危険信号!?バファリンやイブを使っても平気?

ワインで頭痛がするのは体が出す危険信号!?バファリンやイブを使っても平気?

「ワインを飲んだら、なぜあんなに頭が痛くなるの?」と思ったことがある人は、結構多いのではないでしょうか。私も、何度も思った経験があります。そして、ワインについてよく訊かれる質問のひとつが、この頭痛に関することなんです。

そこで今回は、「頭が痛くならない方法がわかれば、もっとワインを楽しめるのに」と思っている人にぜひ知ってほしい、ワインと頭痛のメカニズムについてお伝えします。

ワインで頭痛が起きる原因

まず1つ目が、酸化防止剤です。

市販されているワインの多くに、酸化防止剤の「亜硝酸塩」が使われています。
亜硝酸塩は、食品の酸化を防止する以外にも、漂白剤として使われることもある成分です。ワインを飲んでいなくても、ツナ缶やエビ、ドライフルーツ、オリーブなどを食べた時にも頭が痛くなるという人は、亜硝酸塩が原因かもしれません。

2つ目に考えられるのは、アミンです。

アミンにはたくさんの種類があるのですが、赤ワインに多く含まれている「ヒスタミン」と「チラミン」が頭痛の原因になるのではないかと考えられています。
ヒスタミンには、脳血管を拡張させる作用があります。チラミンには、脳血管を収縮させる作用があります。この両方の作用が、いわゆる片頭痛を引き起こすのです。

もし、白ワインだと大丈夫だけれど、赤ワインを飲んだら頭が痛くなるという人は、アミンが原因かもしれません。アミンは、オイルサーディンやチーズ、たらこ、スモークソーセージなどにも多く含まれています。おつまみ選びにも気を付けると良いでしょう。

3つ目に考えられるのは、タンニンです。

赤ワインに多く含まれている渋み成分のタンニンも、頭痛を引き起こす原因のひとつに挙げられます。緑茶やチョコレート、くるみ、ブルーベリーなどにも多く含まれています。

もし、これらの食品を摂った時にも頭が痛くなる人は、タンニンに弱い体質なのかもしれません。

ワインによる頭痛にならないための予防と対処法

ワインを飲んで頭痛が起こる原因がわかれば、次は事前にしておける予防法が知りたいと思いますよね。

ここからは、ワインを飲んでも頭痛が起こらないためにはどんなことをすれば良いか、また予防策をとっていたけれど頭痛が起きてしまった時の対処法について解説します。

頭痛の予防法

亜硝酸塩が原因で頭痛が起きる人は、酸化防止剤無添加のワインや、ごく少量に抑えたオーガニックワインを選ぶことをおすすめします。

亜硝酸塩は揮発性が高いという特徴を持っているので、一般的なワインの場合だと、できるだけ空気に触れさせてから飲むようにする、というのも試してみる価値大です。例えば、ワインボトルからデキャンタに移しておく、口が大きめのワイングラスに注ぐといった方法があります。

アミンが原因で頭痛が起きる人は、ワインを飲む時に一緒に食べる料理やおつまみの選び方、組み合わせに気を付けるのも有効な方法です。ワインそのものを変えなくても、頭痛が予防できるかもしれません。私の場合は、この方法が一番合っていたみたいなので、今でも実践しています。

タンニンが原因で頭痛が起きる人は、赤ワインを避けるのが無難です。もしくは、赤ワインの中でも比較的タンニンの量が少ないタイプのワインを選ぶことをおすすめします。

カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーはタンニンを多く含んでいますが、ピノノワールはタンニンが少なめです。また、ライト~ミディアムボディを選ぶと良いでしょう。

頭痛の対処法

もし、それでも頭痛が起きてしまった時には、水を飲むだけでなく、コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶、コーラなどカフェインを含んだドリンクを飲むと、頭痛が軽減できる場合があると言われています。

飲酒時の頭痛は冷やす方が良いので、ホットではなくアイスがおすすめ。ただ、カフェインを摂りすぎても頭痛の原因になることがあるので、飲む量には気を付けましょう。

また、市販の鎮痛剤「バファリン」や「イブ」 などを服用しても大丈夫です。用法・用量を守って使いましょう。ただし、鎮痛剤を服用した後は、それ以上ワインを飲み続けるのはNGです。

まとめ

同じ人が同じワインを飲んでも、日によっては頭痛が起きることもあります。疲れが溜まっていたり、もともと体調がすぐれなかったり、他の原因があるかもしれません。そもそも、単に飲みすぎて二日酔いということも考えられます。

頭痛を感じたら、無理をして飲み続けないようにしてくださいね。

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