ワインのアルコール度数について
ワインのアルコール度数は、およそ10~15%のものが一般的です。ちなみに、厚生労働省では普通のワインのアルコール度数を12%と設定していますが、実際には様々な条件によって幅があります。
アルコール度数が10%未満の低アルコールワインは、お酒に弱い人にも比較的飲みやすいワインです。今回は、ワインの種類別のアルコール度数や度数に違いが出る理由、さらにアルコール度数が低いワインについてもご紹介します。
ワインの種類ごとのアルコール度数
・赤ワイン
アルコール度数は、11%~14%くらいまでのものが一般的です。一概には言えませんが、平均すると白ワインよりも赤ワインの方が、アルコール度数は高めのものが多く見られます。ブドウ品種によっても違いがあって、ピノ・ノワールは13%くらい、シラーやグルナッシュは14%~15.5%くらいのものが多いです。
・白ワイン
アルコール度数は、平均するとおよそ12~15%で、辛口の方が度数が高めです。軽い口当たりのものや甘口のものだと、5~10%くらいのワインもあります。
ソーヴィニヨン・ブランなら12.5~13%くらい、ドイツのリースリングなら7~8%くらいです。
・スパークリングワイン
スパークリングワインのアルコール度数は、約10~12%くらいが平均的です。アルコール度数が低いものは2%のものからあり、お酒に弱い人でもジュース感覚で飲めそうなワインもあります。
スパークリングワインの中でもシャンパーニュに関しては、約11.5~12.5%のものがほとんど。シャンパンの愛称で呼ばれることも多いシャンパーニュは、使用できるブドウ品種、製法、醸造地など厳しい基準が定められていますが、アルコール度数は11%以上のものだけがシャンパーニュと名乗ることを許されています。
・酒精強化ワイン
ワインを醸造する過程で、ブランデーなどのアルコールを加えて意図的に度数を高めた「酒精強化ワイン」と呼ばれるワインがあります。シェリーやポートワインなどは、酒精強化ワインに該当します。アルコール度数が20%前後とダントツに高いのが特徴です。
アルコール度数に違いが出る理由
ワインのアルコール度数に最も影響を与えると考えられているのが、ブドウの糖度の高さです。
一般的にブドウの糖度が高いほど、アルコール度数が高いワインを製造することができます。日差しが強く、乾燥して温暖な気候の地域では、濃縮したブドウが収穫できるので、糖度は高くなります。
糖度の高いブドウを収穫するために、通常の収穫時期よりも1週間程度収穫を遅らせるという栽培手法があります。もともと、甘口のワインを造るために古くから行われていた手法ですが、最近ではアルコール度数の高いワインを造るための手段としても行われるようになってきています。
逆に、収穫時期が早いブドウは糖分が低くなるので、酸味が強めでスッキリとした味わいのワインを造るのに向いています。
他にも、製造過程での発酵具合も、アルコール度数に大きな影響を与えます。発酵を最後まで行う赤ワインはアルコール度数が高くなりやすいですが、製造途中で発酵をストップさせる白ワインは、赤ワインと比較するとアルコール度数が低くなります。
アルコール度数が低いワイン3選
*ランド・デ・アルスピデ
アルコール度数6%、優しい味わいの甘口オーガニックワイン。
*チェレット モスカート ダスティ
アルコール度数5.5%。イタリアワインの王者として名高い「バローロ」の名門が手がける、やや甘口の微発泡ワイン。
*ファルケンベルク ピースポーター ミヘルスベルク リースリング
アルコール度数9%。やや甘味のある爽やかで優しい口当たりが人気。
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まとめ
ワインのアルコール度数は、ブドウの糖分の高さをはじめ、生産地や収穫時期、製造過程によっても違いがあり、低いものから高いものまで様々です。
お好みに合わせて選んでみてくださいね。