![]() |
その闇の先に何かがあるらしい。
表面上は闇であり、その闇は平坦な闇でしかない。 闇の奥行を知るにはその闇に手を触れなければならない。 ー感触は? 「温かい。春の洗濯物みたい。」 ーへえ 「痛みを感じる。かすかに。」 ー痛み? 「鈍痛に似た、何か」 ー何かがいる? 「暗闇が。」 「確かに。」「温かい。」 ー感触は? 「その奥にある。何か。」 ー痛みは? 「あなたも触ってみたら如何ですか?」 段々と私は闇の奥を本当に知りたいのか分からなくなってくる。 その痛みは必要な種類のものなのか。 その触らないと分からないその痛み。 ただ、私は後悔はしていない。 少なくともその痛みを知ることが出来た。 風がいつもよりも暖かく感じる。 産まれたての山羊のように肌が敏感なのだ。 10/30(SUN)17:00〜 BGM select 宮﨑優子 小俣晴紀 関龍太郎 原田雅之(CAFE BARNEY) No Chargeの通常営業スタイルですので、お気軽にお越し下さい。 |